あきと別れた直後にお客様が大きな損害を出して倒産するという大事件が起きました。私の会社もそのお客様からの大きな支払いを受け取れなくなって危うく連鎖倒産しかけました。その様な大事件があったのですが、その後事業を盛り返すことができ、以前よりも利益が出るようになり一旦落ち着きました。
あきと別れてからのこの数ヶ月間は日本にも帰ること無く過ごしていました。なんとか事業を盛り返して大事件が起こる前よりも経済的に良くなってきたところにある日本の企業より共同事業の話が舞い込みました。
共同事業の初めての打合せは私のいる国で行いました。ある程度のところまで事業計画がまとまり、この共同事業が大きくなると革新できた相手側企業の役員の方は、その後私を日本へ招待してくれました。相手側企業はかなりの勢いがあるITベンチャーです。今までやってきた事業なども、ホリエモンとか与沢翼などのビッグネームが出てくるような事業を行っていました。
打ち合わせ後は高級なお店で食事をして、その後六本木に繰り出しました。いわゆる接待を受けたわけです。
六本木のキャバクラのようなお店に連れて行かれたのですが、私はそのような店がとても苦手です。若い頃はスナックやバーに通っていましたが、女性と話すのではなくもっぱらお酒とカラオケが目的でした。あきと別れてからは彼女が欲しいという気持ちも強くなっていて、夜の店の女性は彼女として相応しくないと思っていたため(逆に相手にされないと思いますが)、接待として連れて行かれても全く楽しめませんでした。
相手側企業の役員の方は私の言動から楽しめていないことを察し、
「けんさんはどういうお店が好みですか?」
と聞いてきました。
この方は企業の役員とはいえ、ITベンチャーらしいとても若い方だったので、私がキャバクラは苦手、そして今はとても彼女が欲しい、と考えていることを素直に伝えました。もしかしたら女性と出会えるような飲み会をやってくれるかも、という期待を込めて。
役員はしばらく考えた上で、
「実は私の彼女の友人たちは皆若くて綺麗どころで、まともな仕事をしてる子ばかりなので、今度一緒に飲みに行きましょう。彼女から女性を紹介させますよ。」
と言いました。
期待が現実になりました。そして、後日本当にその役員と彼女さんとその友人の4人で飲みにいくことが出来たのです。
そこで出会ったのがふゆこです。
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