ふゆことの初デート その2

ふゆこは慣れた感じでタクシーを呼び、運転手に通りの名前を告げました。タクシーが私達を降ろしたのは雰囲気の良いカラオケ店の前。「開いてないかなー」とふゆこは心配していましたがすぐに部屋に入れました。

カラオケ店に入るから歌うのかと思ったのですが、ふゆこは全くカラオケには興味を示さず、しきりに私のことをちやほやしてくれます。私もそんなに悪い気はしませんでしたが、ふゆこの終電だけが気になりました。「終電なくなる前にふゆこを帰さないとなあ」と考えている一方で、「私のホテルに泊まってもらっても良いけど(笑)」などと、ちょっとエロいことも想像してました。

カラオケ店でマイクを握ること無く二人でお酒だけ2杯ほど飲んで3杯目を頼もうとしたとき、ぱっと時計を見ると時刻はすでに0時40分。

え、まずい?と思い、

「終電の時間大丈夫?」と聞くと、

「もう行っちゃいました」と。

このときの私は全く意味がわかりませんでした。終電時間把握してるならなぜ間に合うように帰らないのか、と。

今なら気づきますよね、そう、ふゆこはパパ活女子だったのです。

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